中学受験の志望校を考えるとき、共学の大学付属校で大学までのびのびと学ばせたいと思ったことはありませんか?
共学の大学付属校自体の数もさることながら、中学校からの受け入れ人数もあまり多くないのが実情です。そのうえ、女子はというと募集人数はもっと少なくなります。
募集人数の男女差と、それによる偏差値への影響はどれくらいあるのかを調べてみました。受験は情報戦でもあるので、情報のひとつとして参考にしてみてください。
大学附属校とは
簡単にいうと、系列の大学に進学できるのが「大学付属校」です。もともと男子校だったのを共学化した学校が多いため、校風も「男らしさ」が残っているところが多いです。
大学付属中学校の男女偏差値の差
四谷大塚の合不合判定テスト第2回(2018年7月8日実施分)を参考にしてみます。
学校名 | 男子偏差値 | 女子偏差値 | 男女偏差値の差 |
慶應中等部 | 64 | 70 | 6 |
慶應湘南藤沢 | 64 | 67 | 3 |
早稲田実業 | 64 | 69 | 5 |
明大明治付属 | 60 | 64 | 4 |
青山学院中等部 | 57 | 64 | 7 |
中央大付属 | 53 | 55 | 2 |
法政大学付属 | 53 | 55 | 2 |
募集人数の男女差は?
偏差値は募集人数や人気等が加味されての数字です。
募集人数に関しては、ほとんどの学校は「男女合わせて○○名」という書き方をしています。
男女の内訳は、例年の入試結果を調べると分かりますが、毎年すこしずつ変更になっている学校もあります。
学校説明会では、質問をすれば、だいたいの男女の内訳を教えてくれる学校もあるので娘さんが受験をお考えの方は学校まで足を運ばれることをおすすめします。
上記の偏差値表に書いた学校の中で、2019年度の募集人数を男女別で発表しているのは、早稲田実業(男子85名、女子40名)だけでした
。
大学付属校を目指している女子にとっては狭き門です。
なぜ女子のハードルが高くなるのか?
学校説明会に行くと、「女子の方が精神年齢が高いので女子の定員を多くすると男子が圧倒されます。そのため、あえて女子の人数を少なくしています。」とはっきり説明する学校もあります。
一緒にいると主導権を握られてしまうとの理由のようです。
確かに、100年以上も続く歴史ある大学の付属校なので、教育方針や目標など「校風」が変わってしまうことはあまり好ましくないのかもしれません。
まとめ
大学付属校はもともと男子校だったため、時代の流れに沿って共学化するも、女子の募集人数は男子に比べてかなり少ないようです。
その結果、中学受験の偏差値に男女でかなりの差がでています。
女子が共学の大学付属校を受験する際には、学校説明会でしっかりと詳細を確かめて取り組んでいくといいのではないでしょうか?